◆あらすじ
人里離れた雪深い極寒の山奥に七月村という小さな村があった。そこには『七憑館』と呼ばれる大きな洋館が存在し、古くからこの土地を支配してきた七月家という一族が住んでいる。
この『七憑館』には昔から様々な逸話がまことしやかに囁かれており、不可解な事件や怪異が発生すると村人たちは七月家にちなんで"七憑きの呪い"と呼んでいた――
七月村に向かう途中の山道で吹雪に遭い、遭難しかかったところを助けられた大学生二人(主人公達)は、その七月家の令嬢に助けられ『七憑館』へと招待される。 そしてたまたまその日に執り行われると言う七月家の一風変わった結婚式に同席することに。
いつの間にか館を覆う雪は増え、いつしか猛吹雪へと変わっていった…… そんな状況の中、厳かな雰囲気と共に結婚式が始まった…しかしそのときすでに漆黒に彩られた殺意は静かに燃えていた。
翌朝、新郎が無残な首無し死体で発見される。 財産をめぐる争いなのか、それともこれが村人の言う"七憑きの呪い"なのか。 全てを凍てつかせる吹雪と吊橋が落とされたことにより彼らの退路は塞がれてしまった。 『七憑館』に取り残された男性4名と女性7名。 彼らを待つ結末とは――
【七憑きの呪い】
『一つ目、七月家の当主が全て変死している件』
『二つ目、七月家には男が生まれない件』
『三つ目、七月村の神隠しの件』
『四つ目、館が漆黒に塗り込められている件』
『五つ目、大量の鴉が館を覆う件』
『六つ目、“七憑きの贄”の件』
『七つ目、贄とされた娘の霊が館を彷徨う件』
◆登場人物
主人公 |
大学生・切原想子 |
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未亡人・七月摩夜 |
長女・七月藍 |
次女・七月紅緒 |
三女・七月詩音 |
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